暮らし・スタイル
2019年04月01日
ここのつ茶寮 季節のお菓子とコーヒー 4月
日本に古くから伝わる事を身をもって学び、変えなくて良い事と変えていくべき事を和菓子を通して自分なりに伝えていく事が私の仕事。そう唱えるのは、東京浅草鳥越にて完全予約制の「菓子屋ここのつ(和菓子のコース)」を主宰する溝口実穂さん。
普段の茶寮では、菓子に合わせたお茶を提供されていますが、特別に「The Roast」がお届けする世界チャンピオン焙煎士後藤直紀さんのプロファイルによるコーヒーに、お菓子を合わせて頂きました。
まるでお菓子とコーヒーが対話するかのような見事なマリアージュ。
溝口さんと後藤さんが織り成す世界をお楽しみください。
菓子:柑橘餅
柑橘(熊本の美生柑)を白餡で包んだ柑橘餡を蕨と蓮のデンプンを炊いた蕨蓮餅で包み、オーブンで焼いた美生柑を飾りました。
ルワンダ産の「Woman Grace(ウーマングレイス)」の浅煎りに感じた「柔らかい甘酸っぱさ」に、白餡に包まれ緩和された柑橘の酸、そして、つるっとした蕨蓮餅の質感を合わせました。

コーヒー:「Woman Grace(ウーマングレイス)」
国土の9割が丘陵地で、千の丘の国と呼ばれるルワンダ。西部ニャマシェケのコーヒー農園も、湖を見下ろす丘の上にあります。近年は欧米からの支援もありウォッシングステーションを建設し、品質が向上しています。
Woman Grace(ウーマングレイス)は、アフリカの豆らしく動物的な力強さを感じるのですが、同時に知的できれいな印象もあり、しなやかな女性が思い浮かびます。ケニアのコーヒーがライオンのオスだとすれば、ルワンダはまるでライオンのメス。さらにしなやかなピューマのような動物を連想させます。
浅煎りは、桃やアセロラのような凝縮された甘酸っぱさを感じます。活き活きとしたフレッシュな酸が特徴的。とてもクリーンでスムースな質感です、豆を挽いたときには、焼き菓子のような香りもします。
Panasonic「The Roast」のWebサイトでご家庭にお届けする生豆をご紹介しています。
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