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コーヒーのこと

コスタリカのアンガリージャ

2019年03月18日

コスタリカの様々なマイクロミルを訪ねているとよく目にする鉄製の箱があります。

この鉄の箱の名前は「アンガリージャ」。

実はこのアンガリージャは行政によって厳正に管理されている、コスタリカのコーヒー生産者にとってなくてはならない道具の一つなのです。

河合佑哉

Yuya Kawai

アンガリージャはコーヒーチェリーの計量器

コスタリカではこのアンガリージャを使って、運ばれてきたコーヒーチェリーを計量します。

よくあるレイアウトとしてはマイクロミルの玄関口でもあるコーヒーチェリーの受け入れタンクの真上に設置され、そこに収穫から戻ってきたトラックが着けられます。

トラックの荷台から直接アンガリージャにコーヒーチェリーを投入。

ちょうどいい擦り切れのところでアンガリージャのスライド式の上蓋を閉めてレバーを引くと、アンガリージャの底が抜けて計量後のチェリーがタンクへ落ちていく仕組みになっています。

これを繰り返しながら、写真手前のコンパスのようなメモリを手動で動かして、「1回・・・2回・・・」と計っています。

このアンガリージャを使用する目的としては

収穫の作業をお願いしている人に支払う歩合の賃金用に計量したり・・・
自分たちの収穫量を管理するために計量したり・・・

コマーシャルコーヒーやスペシャルティコーヒーなどの品質に関わらず、コスタリカ国内の全てのコーヒーチェリーを正確に計量する道具としてこのアンガリージャは活躍しています。

アンガリージャとIcafe

それぞれのアンガリージャの写真を見ると「Icafe」という文字と年数が見えると思います。

実はこのアンガリージャは底上げなどの容量の不正が行われないように、毎年コスタリカのコーヒー産業を取りまとめる公的機関「Icafe(イカフェ)」による認定を受けなければ、使用することができない国のルールになっています。
(写真は何年かにかけて撮り溜めたものなので、様々な年次のものが写っています。)

みなさん正しくルールを守って農作業に励んでいます。
それほどまでにコーヒー生産者にとって破ってはならない「絶対のルール」なのかもしれません。

このアンガリージャはコスタリカにしかない道具ですが、コスタリカのコーヒー生産者にとって欠かせない道具であること。
またコーヒー産業が行政と密接につながっていることがわかります。

日本にいるとコーヒーは「一嗜好品」ですが、その川上にあるコーヒー生産国ではそれぞれの国ごとに様々な文化やルーツがあり、それらと一体になってその国の個性ある美味しいコーヒーが作られているような気がします。