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コーヒーのこと

長い長いコーヒーの名前②

2019年06月26日

「供給ルートの変化」が起き、生産者が自分たちのコーヒーを他のコーヒーと一切混ぜずに消費国へ供給できるようになりました。
「〇〇さんの△△農園のコーヒー」と始まり、次第に「〇〇さんの△△農園で獲れた□□という品種のコーヒー」というようにロット(ひとまとまりの流通単位)がどんどん細分化していくことで、コーヒーの名前がどんどん長くなるようになっていきました。

横文字で名前が長くなることで、コーヒーを楽しむ一般のお客様にとってはわかりにくくなる、コーヒーにとっつきにくくなるということがありますが、それでも一向に名前が短くなる気配はありません。

我々にとって大切なお客様がそういった反応をしめせば、一度長くなってしまった名前も短くなってもいいもののそうはなりませんでした。
なぜなら名前が長いことでこの数年の間だけで見ても、間違いなくコーヒーの品質が上がってきているからなのです。

河合佑哉

Yuya Kawai

「トレーサビリティの確立による品質向上」

長い名前の中には、生産国名だけでなく、農園名、品種名、収穫後に運ばれる乾燥場の名称、乾燥方法の名称などさまざまな情報が散りばめられています。

このような細かな表記は商品のトレーサビリティ(追跡可能性)を表し、このコーヒーはどこで誰がどんな方法で作ったコーヒーなのかわかるようになっています。

【ある生産者の品種試験場】
[この土地と品種の相性を調べるため、様々な品種が一列づつ植えられています。
まるで植物園のよう。]

前述の通り、生産者たちが今まで無意識に作っていたコーヒーも「供給ルートの変化」によって、単一品種で作られるロットや、生産処理方法の違うロットを出荷できるようになりました。

そして、それぞれのコーヒーに対して買い手や消費国の反応がそれぞれに違うことがわかれば
「自分の農園にはどの品種のコーヒーが合うのか?」
「自分たちが昔からずっと栽培してきたこの品種にはどんな乾燥方法が合うのか?」

ひいては
「どうすれば自分たちのコーヒーがもっと美味しくなるのか?」
「買い手から高評価を受け、継続的なパートナーシップを築けるのか?」

生産者はそれぞれの品種や乾燥方法などそれぞれの要素に着目しないわけにはいきません。
このようにして生産現場での実践を伴った生産者の研究開発がものすごい勢いで始まりました。

【様々な乾燥方法のサンプル】
[乾燥方法の違いによって、焙煎前の生豆(パーチメントコーヒー)の見た目もさまざま。]

【とある生産者の乾燥場】
[それぞれの乾燥方法によって、乾燥用ベッドの色を分けています。]

同じ志を持った生産者同士も手を取り合い互いに実践を重ねていく上で、これまでなんとなくぼんやりとしていた「やり方」が「この土地のコーヒー農業のセオリー」となり、従来のコーヒーに美味しさが幾度も上乗せされていきます。
また今日では生産者同士が国を超えて繋がり、それぞれの国の農法をクロスオーバーさせることでさらに研究開発は加速しています。

【ブラインドでの品質テスト】
[様々な実践が繰り返される中、最終的には必ずカッピング(テイスティング)で実践の良し悪しを判断。]

このような流れがあり、今日のスペシャルティコーヒー専門店では「長い長い名前のコーヒー」が並んでいます。
長いコーヒーの名前にはそんな背景があります。
ちょっととっつきにくい横文字の名前でも、あまり名前にとらわれずに試飲やお店の方との会話を楽しみながら気軽にコーヒー選びをしていただけたらと思います。

次回はそんな「長い長い名前のコーヒー」を楽しむための、ゴルピーコーヒーの取り組みをご紹介します。