メンバー登録は無料です

メンバー登録すると、招待状が届きます。

アカチチは、コーヒーのおいしさを伝えるライフスタイルマガジンです。

記事の執筆には、コーヒー業界にとどまらず各界で活躍するさまざまな方をナビゲーターとして迎え、コーヒーにまつわる出来事を様々な角度からお伝えしていきます。ナビゲーターから、他では得られない招待状もお届けします。

利用規約 を確認してください。

LINEアカウントを利用して登録を行います。

本Webサービスでは、ログイン時の認証画面にて許可を頂いた場合のみ、あなたのLINEアカウントに登録されているメールアドレスを取得します。
取得したメールアドレスは、以下の目的以外では使用いたしません。また、法令に定められた場合を除き、第三者への提供はいたしません。

  • ユーザーIDとしてアカウントの管理に利用
  • パスワード再発行時の本人確認に利用
  • 通知、お知らせの送付
  • HOME
  • WCRC
  • 「2019 Taipei World Coffee Roasting Championship 観戦記」 焙煎世界大会に行ってきました!#1【大会初日】

WCRC

「2019 Taipei World Coffee Roasting Championship 観戦記」 焙煎世界大会に行ってきました!#1【大会初日】

2019年11月23日

年に一回開かれる焙煎の世界大会、今年はアジア開催です!
台北の南港国際展示会場で行わる競技会に日本代表として挑戦する井田さんを応援すべく、現地へ飛びました。

ここから数回に分けて焙煎世界大会の様子、また台湾のコーヒー事情などを皆さまにお届けしたいと思います!

後藤直紀

Naoki Goto

まず競技の流れについてご説明します。

競技会は大きなコーヒーの展示会の会場の一角にある特設ステージで、4日間にわたって行われます。

競技には
1「グリーングレーディング(生豆鑑定)」
2「ロースティングプラン(焙煎計画)」
3「製品カッピング(シングル)」
4「製品カッピング(ブレンド)」
という4つの評価項目があり、それぞれの総合点で競技者の焙煎技術が競われます。

【一日目】
初日に行われるのは以下の項目です。
・グリーングレーディング
・サンプルロースティング
・プラクティスロースティング

・グリーングレーディング

・グリーングレーディング
ここでは選手の生豆に対する鑑定能力が問われます。
まずシングルの課題となる生豆が選手に渡されます。
この豆の素性については競技終了後まで明かされません。

選手は様々な計測機器を使って、また視覚や嗅覚を用いながら、生豆の外観やスクリーンサイズ(豆の大きさ)、密度、水分量、臭い、欠点豆の種類と数などを計測し、一枚の「鑑定書」を作成して提出します。
鑑定書はかなり厳しくチェックされ鑑定の正確さに点数が付きます。

生豆鑑定中の井田さん。慎重に欠点豆の種類を分けています。30分という短い制限時間の中で、迅速かつ正確な鑑定能力が問われます。

今年のオーストラリア代表は日本人の坂本さん。昨年のデンマーク代表の松井さんも日本の方でした。世界で活躍する日本のコーヒーマンが増えてきています。素晴らしい事だと思います。

・サンプルロースティング

・サンプルロースティング
シングル用の生豆と、ブレンドに渡される3種の生豆を「試し焙煎」します。ここで焼いた豆の味のチェックして、豆の品質や風味の特性、火の入り方など様々な情報を確認します。

『サンプルローストを制するものが競技を制する』
サンプルで焼いた豆は提出するわけでもなく、取り組み自体も評価される事はないのですが、ここでの味の確認が最終的に提出する豆の味づくりや品質に大きく関わってきます。競技前半の山場、非常に重要な作業となります。

選手には数種類のサンプルロースト用の小型焙煎機が与えられます。今回はオランダ製、韓国製、台湾製と三種類の釜が提供されていました。どの焙煎機を使うか、その選択も重要になります。井田さんは日本と台湾で練習してきたオランダ製のサンプルロースターを選択していました。

と、ここで井田さんが焙煎していたマシンにトラブル発生!
修理復旧まで一時間以上待たされ、その後のスケジュールも大きく狂いました。。

世界大会ではこういったトラブルが頻繁に起きます。不測の事態に対しての対応力が選手には問われます。

いくらそれぞれの国の競技会を勝ち抜いたチャンピオンとはいえ、代表はものすごいプレッシャーの中で戦っています。急なトラブルに焦りパニックに陥る選手を過去に何人も見てきました。そして今回も。。

そんな中、だいぶ待たされましたが井田さんは焦らず落ち着いてサンプルローストをすすめる事が出来ていました。さすがです。

焙煎後はコーチの三神さんも加わり、サンプルローストした豆をカッピングします。

『縁の下の力持ち。名選手の陰に名コーチあり。』
コーチは選手と課題豆の情報(火の入り方や品質、風味特性など)を共有し、味作りの方向性に関してアドバイスを与えます。

近年では「勝ち方」や評価の傾向を知る前年の代表選手や過去の世界チャンピオンがコーチとしてチームに入るケースも多く、世界大会におけるコーチの役割、その重要度は年々高くなってきています。

三神さんは昨年準優勝した仲村さんをはじめ、過去の日本代表のコーチや日本大会においてヘッドジャッジを務めるなど、焙煎競技に関しておそらく一番詳しい日本最強のコーチです。英語も堪能で世界大会も今回が5回目。安心して見ていられます。

・プラクティスロースティング

・プラクティスロースティング
最後に本番で使う焙煎機の練習を行います。

選手は皆、大会が準備した焙煎機を使用します。普段使用しているのとは違う焙煎機、いつもとは全く違う環境での焙煎となります。

そもそも大会で使われる機械は同じメーカーでも最新モデルが多く、ほとんどの選手がここで初めて触る事になります。

1時間という制限時間の中で、どこまで正確に機械の特性(モデルの特徴や、設置状況、個体差による違い)をつかみ、慣れるかが本焙煎の出来につながる大きなポイントです。

競技を外からずっと見ていると、初日の、特にこのプラクティスの時間の過ごし方や焙煎機の扱い方で、ある程度上手い選手、強い選手が見えてきます。

世界大会に出ているのは各国のチャンピオンなので、基本全員めちゃくちゃ上手なのですが、その中でもさらに優劣が付きます。(「なんでわかるの?」と聞かれてもうまく答えられないのですが、キャッチボール見ていて野球が上手いかどうか分かるのに似ている気がします。。)

「すごっ!」という選手が何人かいる中で、上手いだけでなく独特の雰囲気を持ち、いぶし銀に光っていたのが上の画像の台湾代表の方です。集中力と、競技やってる感がすごかったです。(後で調べてみると、熾烈な競争で有名な台湾の国内競技会で2度優勝しているそうです。なるほど。)

あと驚かされたのがこのアメリカ代表の方です。間違いなく全選手の中で一番の「焙煎オタク」です。やることなす事マニアックすぎて震えました。焙煎そのものもめちゃくちゃ上手です。

世界大会では各国から「猛者」が集まります。中には信じられないくらい上手な焙煎技術やビックリするほどの面白いアイデアを持っている選手がいます。そんなロースターの取り組みを目の前で、ライブで見る事が出来るのも世界大会観戦の大きな楽しみの一つです。

さて、長い初日が終わっていよいよ明日からは本焙煎。
選手たちは最終的に提出するコーヒーを作ります。

2に続く

「2019 Taipei World Coffee Roasting Championship 観戦記」焙煎世界大会に行ってきました!#2はこちら

「World Roasting Championship 2018 準優勝仲村良行さん凱旋報告会」の模様はこちら