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暮らし・スタイル

宮沢和史さんインタビュー“コーヒーは場面を切り替える気付け薬”

2018年09月10日

“コーヒーは飲むものというより、場面を切り替える気付け薬”

2018年7月29日(日)新潟の朱鷺(とき)メッセにて、プロフェッショナルトークセッションが開催されました。このとき沖縄産のスペシャルティコーヒーの試飲に加え、スペシャルゲストとして音楽家の宮沢和史さん(元THE BOOM)にも登壇いただきました。

宮沢さんはコーヒーを「飲むものというより、場面を切り替える気付け薬」だとおっしゃいます。ご自身もカフェをプロデュースする宮沢さんに、たっぷりとコーヒーについてインタビューさせていただきました。

宮沢さんとコーヒーの関係

(編集部)
まずはじめにブラジルのコーヒー文化に馴染み深い宮沢さんに、ぜひコーヒーとの関係についてお聞きしたいとおもいます。

(宮沢さん)
普段飲むコーヒーはもちろんブラジル産。しっかりとした深煎りの焙煎度で濃い目に淹れています。僕にとってコーヒーは、飲むというより、場面を切り替える気付け薬のようなもの。飲む時間を楽しむというよりかは、ぱっと飲んでしまうことが多いかな。音楽を作っている時も、楽器を切り替えるタイミングなどで、一口飲んで「さぁ、やろう」みたいな。

アダファームのコーヒー

(編集部)
2016年11月、沖縄県国頭村で日本初のスペシャルティコーヒーが誕生しました。農園を実際に訪れ、オーナーの徳田さんご夫婦との交流のある宮沢さんにとって、どんな印象のコーヒーでしたか。

(宮沢さん)
アダ・ファームの農園に実際に入って、徳田さんご夫婦の仕事ぶりを見させてもらって、「世界で一番美味しいコーヒーが出来る」ってそう思った。なかなか普通には出来ないくらいの丁寧な仕事。コーヒー豆という“生き物”を育てていると感じました。あれだけ手をかけているのだから、おいしくならないはずがないですよね。
日本食が最近世界中で評価されているように、日本人の繊細な手仕事、手技であれば世界最高のものが出来るってこと、徳田さんご夫婦にも頑張って欲しい。アダ・ファームの未来をずっと見守っていきたいと思います。

ライフスタイル

(編集部)
アカチチは、コーヒーのおいしさを伝えるライフスタイルマガジンとしてスタートします。今後はコーヒーのおいしさだけでなく、コーヒーのある生活にも密着していきたいと思っています。宮沢さんのライフスタイルのこだわりについて、お聞かせいただけますか。

(宮沢さん)
20代、30代の若い頃は、白地図になりたいっていつも思っていました。そうして、沖縄やブラジル、世界中を旅して、あらゆるものを見て、吸収して染まって自分の音楽を作る。染まっているだけだと借りて来たものになってしまうから、やっぱり出汁(ダシ)は日本のものみたいなそんなこだわりを持ってやっていました。

年齢を重ねた今は、20代、30代に経験して自分に合ったものをチョイスして、それを大切にしています。先週もブラジルに行ってきたんだけど、若いころ体験してきたことをあらためて確認してみたり、自分自身の蒔いた種に水をやってくるような感じになってきている。

人間にとって何が一番豊かなことなのか?を探すのが永遠のテーマ。若い頃はその可能性が到達できるかは別として無限にあるけど、歳を重ねると、それがお金ではなく、お金を追い求めるだけの人生は虚しいなという答えが見えてくる。

自分の場合は、好きな音楽があって、歌が唄えて、大好きな珈琲を飲みながら、美味しいお酒も飲みながら、昔の大切な仲間と再会して語り合う。それが一番豊かなことだと感じています。

ブラジルについて

(編集部)
日本人移民が渡って110周年の記念式典に出席され、ブラジルから帰国されたばかりとお伺いしました。宮沢さんにとって、若い頃から何度も訪れたブラジルとはどのような関係なのかをお聞かせいただけますか。

(宮沢さん)
昨日、ブラジルから帰国しました。今回で25回目の訪問になります。ブラジルに日本人移民が渡って110周年の記念式典に招待され、現地でバンドメンバーと合流して演奏しました。皇室の眞子様もご出席されていて、現地の方も感激されている様子でしたね。本当に素晴らしい式典で。感慨深いものがありますね。

ブラジルに暮らす日系人は150万人以上ともいわれています。その多くの方が、幾多の困難を乗り越えコーヒー栽培を育んできた。そういう歴史があります。ロンドリーナ(パラナ州)という内陸の街は、日系人がコーヒーで大きくした街。麻袋をつくったのも日本人。僕がプロデュースしている沖縄のカフェでは、ロンドリーナの知り合いの農園から100年コーヒーという豆を輸入していました。
そうそう、自分自身のコーヒーの飲み方もそうだけど、ブラジルのオフィスビルには、砂糖入りと無しの2種類のポットが置いてあって、フライドポテト用のケチャップを入れるような小さなカップで自由に飲めるようになっているんです。それが一般的で、仕事の合間の気分転換になっている。そんな風景を見ると、ブラジルのコーヒーには日系人との関係の深い、大きなストーリーを感じますね。

コーヒーを飲む空間や人、こだわり。

(編集部)
最後に、コーヒーを飲む空間やカップ、誰と飲むかなど宮沢さんのコーヒーを飲むシーンについてお聞かせください。

(宮沢さん)
あんまり普段、ものものしくコーヒーを飲まないから、容器とか器具とかは実はこっていなくって。僕にとってコーヒーは、仕事中、場面を切り替えるように飲むことが多いので、そこにあんまり時間をとらず、さっと飲むという感じです。扉とか、カーテンとかいう軽いもの。次の扉を開く感じかな。でも、家族の誕生日とか、進学のお祝いとか何か大切な日には、ミルで豆を挽いて丁寧にコーヒーを淹れる。家族の好みに合わせて、ミルクを入れたり入れなかったり。ときどき入れ間違ったりもするけど(笑)そして、家族そろってケーキを食べる。大切な場面には、いつもコーヒーの香りが寄り添っているっていう感じがします。

※このインタビューは2018年7月に行われました。

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