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Culture

香りたつお届けもの

2020年05月25日

はじめまして。錦 多希子と申します。この度、ご縁あってコラムを書かせてもらう機会に恵まれました。わたしにとってコーヒーは、ささやかだけれども贅沢なごほうび。日常に欠かせない大切なものです。これから、暮らしのなかで見つけたほのかな幸せのかけらをお届けしていきますね。どうぞよろしくお願いいたします。

なによりも旅がすきで、ひらめいた瞬間にチケットと宿を手配して、さっと飛び立ちます。そんなわたしが現地に到着し、まっさきに訪れるのは喫茶店。それも、地域に溶け込んでいるようなお店にぐっときます。かぐわしい風に誘われて足を踏み入れ、ようやく一息。丹念に淹れてもらう一杯は格別ですね、心身に沁み渡ります。お店の方々との対話もたのしみのひとつです。会話が盛りあがったところで、他のおすすめのお店を尋ねることも忘れません。地元民こそ、おいしいものを知っている。この法則はきっと、絶品の旅を約束してくれることでしょう。

旅をする代わりに自宅で過ごす時間が増えるようになり、まずはじめにお取り寄せしたのは、遠くのおいしいコーヒー豆でした。年に数回は訪れる福岡はコーヒー文化が豊かで、友人のなかにも信頼のおける目利きたちがいます。早速彼らに問い合わせ、待ちわびること数日。手元に届きいよいよ封をあけると…はちきれんばかりのいい香りが溢れ出てきました。添えられた手書きのメッセージに喜びも倍増します。

福岡市内きっての賑わいをみせる西新商店街からもほど近い、NIYOL COFFEE。ドアを囲むようにして蔓をのばすブーゲンビリアの花々が彩りを添えるようすが印象的です。学生さんから多分野の表現者に至るまで、コーヒーを求めて近くから遠くから足を運ぶこのお店は、居心地のよい憩いと集いの場になっています。それもひとえに、店主・越智 大輔さんのおおらかで感性豊かな人柄あってこそ。余談ですが、同店併設のスペースは、わたしが語り手となる朗読会をはじめてひらかせてもらった場所でもあります。今回は、シングルオリジンの豊富なラインナップから深煎りを選びました。豆の特色を引き出すように念入りに焙煎された三種を飲み比べ、多様な味と香りを堪能する。こうした贅沢もまたいいですね。

中心街・天神に隣接する大名エリアに店を構える珈琲花坂は、共通の友人に紹介してもらいました。エレベーターで最上階に向かうと、もの静かでこじんまりとした空間が広がり、街中であることを忘れさせてくれるのです。注文ののちカウンター越しに見やると、店主・花坂 和英さんのうつくしい所作が目に留まり、つい魅入ってしまいます。手廻し焙煎機で仕上げたコーヒー豆で淹れる一杯は、極上の一言。芸術や音楽の話に花を咲かせるのもまた、穏やかでいいひとときです。[waltz]・[NO.2 sonata]と名付けられた二種のブレンドには、彼なりの想いが込められているように思えてなりません。あの時間を思い返しながら、奥深くに浸透させるように、重ねてじっくり味わいます。
おうちでの香ばしいひとときで、日々募る福岡への恋しさを満たす今日この頃です。

NIYOL COFFEE
Websitehttps://www.niyolcoffee.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/niyolcoffee/?hl=ja

珈琲花坂
Websitehttps://coffeehanasaka.wixsite.com/coffeehanasaka
Instagramhttps://www.instagram.com/coffeehanasaka/?hl=ja

錦 多希子 Takiko Nishiki
ことばと本を相棒とし、あらゆる分野の表現者と手を結んでその活動と世の中とをつなぐ。ウェブ媒体での連載、展覧会・作品集・雑誌への寄稿のほか、アートブックの選書や企画立案を担う。また不定期で朗読会をひらく。