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Culture

コーヒーとパン

2020年06月24日

 

喫茶店でコーヒーと食事のセットメニューを頼むときに、「お飲み物はすぐお持ちしますか?食後にお持ちしますか?」と聞かれたことはないだろうか?そういう時に僕は決まって食事中にとお願いする。
朝食とともにコーヒーを飲むことが多いのだが、その理由はパンと一緒にコーヒーを楽しみたいからだ。
その理由は、昔見たフランス映画、ジャン=リュック・ゴダールが監督した「カルメンという名の女」の劇中で、「ブリオッシュ!」とゴダールが叫び、エスプレッソとブリオッシュが出てくるシーンをみてからだ。
ブリオッシュなどという食べ物を見たのもその時が初めてだったけど、まるでお菓子を食べるかのようにパンを当たり前に食べる彼の国のライフスタイルに憧れた。
そしてその傍らに当たり前のようにあるコーヒーに。
30年以上たった今でもコーヒーを飲むと、その時の感覚が鼻の奥の方につんと蘇ってくる。
だからかコーヒーは、毎日の挨拶にようにエスプレッソを楽しむイタリアや、ライフスタイルに深く根付いたスウェーデン、新たなコーヒーの震源地となったアメリカではなく、僕にとってはフランスの香りがする。
自粛要請が出されている今、最近のモーニングコーヒーのおとものお気に入りは、千駄木の天然酵母のパンのお店「ミウラベーカリー」のバゲットだ。
コーヒーとバゲット、そしてバター。
バゲットをちびちび契り、バターを擦り付け少しずつ頬張り、少し冷めたコーヒーで喉の奥に流し込む。日常がどこか非日常化してしまったいまだからこそ、そんなひとときがたまらなく愛しい。

 

加藤孝司 Takashi Kato
デザインジャーナリスト・フォトグラファー / デザイン、ライフスタイル、アートなどを横断的に探求、執筆。デザインや写真にまつわる展示のディレクションも手がける。休日は愛猫ジャスパー(ブリティッシュショートヘアの男の子)とともにすごすことを楽しみとしている。
http://form-design.jugem.jp