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コーヒーに混ぜたミルクは元には戻らない

2020年07月20日

コーヒーという飲み物が持つ香りと味わい。一杯のコーヒーと過ごす時間、そこに集う人、育まれる時間。どれもこれも慕っていますが、実は、私の身体はカフェインがそれほど得意ではありません。空腹の状態で口にすると、具合が悪くなってしまうことも。おそらくお酒が弱いように、カフェインの分解が人より遅いのだと思います。そのぶん、一杯のコーヒーにかける想いは強くなり、おいしいコーヒーをいつも飲んでいたいのです。

コーヒーの一歩手前の気分でいたい。そんなときもあって、よく飲んでいるのがスターバックスのドリンクであるキャラメルスチーマーです。

「ホットのキャラメルスチーマーをひとつ。ミルクは無脂肪乳に、ホイップは多めでお願いします」。

私の定番は、いつもこれ。キャラメルスチーマー、どうやら最近のメニューには載っていないようで、「そんなドリンクあるんだね、知らなかった」と、その場に同席した友人・知人に言われるくらい、スターバックスではマイナーメニューのようなのです。

キャラメル風味のホットミルクに、ホイップとキャラメルソースをトッピングした甘いドリンクなので、カロリーをちょっと気にしつつミルクを無脂肪乳に変えているのですが、大好きなホイップはやめられず、むしろ多め(笑)。この矛盾を、店員さんは基本的に笑顔でかわしてくれます(笑)。

話は変わりますが、写真は最近、コーヒーのお供に読んでいる本で、カルロ・ロヴェッリの『時間は存在しない』です。時間と呼ばれている現象を特徴付けているのは不可逆性にあるけれど、そもそもなぜ時間は一方向にしか進まないのだろう?とか、好きな人と過ごす時間はあっという間に過ぎてゆくのに、苦手な勉強をしているときは時間の進みが遅いのはなぜ?とか。時間について素朴な疑問は誰しも抱えていると思うのですが、著名な理論物理学者であるカルロ・ロヴェッリは、この本を通じて時間という概念そのものをしなやかに再定義してきます。視点のレイヤーが何層にもあるので、決してわかりやすい本ではありませんが、心地よい負荷を与えてくれるのでおすすめです。

コーヒーに混ぜたミルクは、元には戻れません。これもまた、私にとっては「時間」を意識するひとときです。

 

水島七恵 Nanae Mizushima
編集者 / 新潟生まれ。主に文化・芸術を思考領域としながら、企画とディレクション、執筆などを行う。連載としては、雑誌『リンネル』(毎月20日発売)にて新作映画を紹介中。私にとって編集とは、世界の見かたを増やす手段だと思っています。
http://mninm.com