
コーヒーのこと
2018年10月29日
コーヒーの国際品評会に参加のためブラジルに来ています。
その年、その国で収穫されたコーヒーで一番美味しいコーヒーを選ぶ品評会「カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence)」。
通称「COE」とも呼ばれ、日本国内のコーヒー専門店でもこの写真の左下のコーヒーカップのマークの入ったパッケージを見かけたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
1999年から始まったこの品評会は毎年のように参加国を増やし、現在12の生産国で開催されています。
今月もブラジルでCOEが開催され、私も国際審査員の一人として参加するため地球の裏側ブラジルまでやって来ました。

「美味しいコーヒーを選ぶ。」
この言葉だけを聞くと「楽しそうなイベント」というふうにイメージしてしまうかもしれませんが、このCOEは世界のコーヒー産業にとって非常に大きな役割を担っています。
例えば、生産者にとってCOEに入賞すること。
それはその年の一年間の努力や挑戦が翌年から即実践可能な生産プロセスとして世界から認められたことになります。
例えば審査員としてCOEに参加すること。
それはその国の消費者を代表して消費国が美味しいコーヒーに求めるものを生産国の生産者と共有する場となります。
またコーヒー産業全体から見れば、世界のまだ日の目を見ない優れた生産者や生産地域と消費国のコーヒー関係者を結びつける大事なきっかけ作りの場ともなります。
