サジェストとは

日常生活において、Googleやyahoo!の検索機能を利用されている方は多いのではないでしょうか。
パソコンやスマホなどで、Googleやyahoo!を起ち上げ、検索窓で調べたいキーワードの1つを入力すると、勝手にほかのキーワードの候補が挙がってきた経験はありませんか。


たとえば、あるスイーツの名称を入れて検索したら、「おいしい」、「どこで買える」と表示される場合や「まずい」、「異物混入」などと表示されるようなケースです。


サジェストとは、ユーザーが検索しやすくなるように、キーワードの候補を提案する機能であり、自動的に表示されます。


もちろん、その候補で検索する必要はありませんが、検索機能を利用するユーザーからすると、「自動表示されたキーワードで検索する人が多いのかな」、「自動表示されたキーワードで注目されているのかな」と思ってしまう方が多いことでしょう。


ユーザーが検索する回数が増えると、自動表示の候補に挙がってきやすくなります。
検索エンジン側では、そのキーワードの組み合わせに意図はなく、かつ正しい正しくないの判断もしていません。
よく検索される組み合わせというだけのことです。

ネガティブキーワードだと悪影響が起こる可能性

飲食店名で検索した際に、「おいしい」、「人気」、「オムレツ」など評価が高いキーワードや人気メニューなどが表示されれば、お店側としても来店促進などにつながる可能性があり、特に問題視はしないでしょう。


一方、「まずい」、「接客悪い」、「食中毒」など、ネガティブなキーワードや事実に反したようなキーワードが自動表示されると迷惑です。


検索エンジン側は真実か否かを検証していなくても、検索エンジンの仕組みを知らないユーザーの中には、

検索エンジンは正しい情報しか表示しないと思ってしまう方もいるかもしれません。


また、多くのユーザーが、多くの人がこのお店をそう思っているんだろうと思い込んでしまいます。
つまり、ネガティブなキーワードがサジェストされると、企業やお店、有名人などは迷惑を被り、売上が減ったり、集客に影響が出たり、仕事の依頼が入らなくなるなど、悪影響が出るおそれがあります。


採用活動にも影響を与える場合もあり、人手不足の深刻な時代に大きな問題が生じかねません。
このように、ネガティブキーワードがサジェストとして表示されてしまう状況をサジェスト汚染と呼んでいます。

サジェスト汚染につながるネガティブキーワード

さまざまなネガティブキーワードがありますが、お店の業態や商品やサービスの種類、検索の目的などにより望ましくないキーワードがあります。


たとえば、飲食店であれば「まずい」、「ひどい」、「食中毒」、「ゴキブリ」など、食品販売店なら「産地偽装」、「賞味期限改ざん」、「異物混入」といったものです。
商品やサービスであれば、買い控えなどにつながるワードです。


化粧品やダイエット食品であれば、「効果なし」、「やばい」、「肌荒れる」、「痩せない」などが挙げられます。
商品販売やサービス関連であれば、「悪徳」、「悪質」、「押し売り」、「解約できない」、「ぼったくり」、「営業 しつこい」などがネガティブキーワードに該当します。


企業名の場合、「倒産」、「リストラ」、「ブラック」、「パワハラ」、「怪しい」などです。
もし、こうしたネガティブなキーワードがサジェストされると、「お店に行くのはやめよう」、「買わないほうがいいみたい」、「この会社の求人に応募しないほうがいい」などと思われてしまいます。


事実ならともかく、事実とは異なる場合や風評被害や誹謗中傷にあたるような場合には、サジェスト汚染対策が必要です。

Googleやyahoo!のサジェスト汚染対策

検索エンジンの中でも代表的なGoogleやyahoo!は多くの人が利用するので、サジェストが表示されて、思わず選んでしまう人が増えるだけでも、継続的にそのサジェストが表示し続けられてしまいます。
それがポジティブワードではなく、ネガティブワードである場合には対策を講じたいところです。


この点、サジェストとは、キーワードの自動表示を意味する一般的な名称です。
Googleではオートコンプリート機能と呼ばれており、yahoo!ではキーワード入力補助機能と呼ばれています。
自動表示されてしまう検索キーワードの設定に対する対策はあるのか、以下で見ていきましょう。

Googleのサジェスト汚染対策

サジェストがどのように表示されているかの詳細は不明ですが、基本的にはGoogle検索で多くのユーザーが検索しているキーワードが表示されていると言われています。


なお、Googleでは、そのユーザーが過去に検索を行ったキーワード履歴もサジェストとして表示されるので混同しないようにしましょう。
たとえば、自社の風評や誹謗中傷が流されていないかと定期的にエゴサーチをしていると、その履歴が残ってしまいます。


この場合、ネガティブワードはほかのユーザーによるサジェストではない可能性があるのです。
いずれにしても、Googleでサジェスト汚染されたネガティブキーワードを表示されないようにしたい場合には、ポジティブなほかのサジェストキーワードを押し上げる対策を採り、非表示にしたいサジェストキーワードを押し下げる方法が挙げられます。


また、Googleにネガティブなキーワードの削除依頼を出すことができますが、すべて通るわけではありません。
検索エンジンでは、ユーザーへの利便性確保だけでなく、公平性も重視しているので、名誉毀損にあたる場合や犯罪を誘発するような内容、法律に違反するような内容である場合を除き、削除申請が通らないケースが多いです。
もし、名誉毀損や法律違反にあたるようなキーワードであれば、直接削除依頼を出しましょう。

yahoo!のサジェスト汚染対策

yahoo!の検索機能も、多くのユーザーが検索したキーワードを基本にサジェストが表示されていると言われています。
毎日のように更新されていますが、風評が拡散する場合やSNS投稿の炎上などがあると、ネガティブキーワードで検索する人が多くなり、サジェスト汚染が起こりやすくなるリスクがあります。
多くの人が検索することでサジェストが表示されるので、基本的には地道にポジティブキーワードでの検索を強化することになるでしょう。
そうすることによって、ポジティブキーワードを押し上げて、ネガティブキーワードの順位を下げて表示されないように試みます。
とても地道で時間も要する方法ですが、yahoo!に直接ネガティブキーワードの削除依頼を出すことも可能です。
ただし、yahoo!もGoogleと同じで、公平性や利便性の観点から判断されるため、依頼がすべて通るわけではありません。
基本的には名誉毀損や法令違反、犯罪を誘発するようなキーワードに限って削除依頼が通るのが一般的です。

サジェスト汚染
地道な手段や削除依頼が通らなかったら

多くのユーザーが検索をしている中で、ポジティブキーワードを組み合わせて検索し続けても、そのキーワードがサジェストに表示されるようになるかは未知数です。


地道に行えば叶うかもしれませんが、それ以上に多くのユーザーがネガティブワードを選んでしまうと、なかなか自動表示から消せません。
サジェストも毎日のように更新されているので、自動表示から消せたと安心したところで、翌日には復活してしまうおそれもあります。
では、Googleやyahoo!に削除申請したらどうなるでしょうか。


名誉毀損や法令違反、犯罪を誘発するようなキーワードであれば、削除してもらえる可能性がありますが、多くの依頼が入ることもあり、すぐに削除はされません。


概ね、削除申請から申請が通って削除されるまでに1ヶ月ほどはかかるとされています。
自社で申請して通らなかった場合に、あきらめられないなら、インターネット対策に強い弁護士に相談してみましょう。


法律問題の交渉のプロが削除依頼を出すことで、自社で直接削除依頼をするより申請が通るケースが多くいです。


ただし、その時点で、希望したネガティブワードが削除されたとしても、また別のネガティブワードが自動表示されるようになることや同じキーワードの検索が高まり、再び表示されることもあります。
弁護士費用もかかるので、いたちごっこになってしまうと、かなりのコストがかかってしまうので注意が必要です。

弁護士による削除申請のポイント

自社で削除依頼をしても認められなかったら弁護士に依頼を検討とお伝えしましたが、費用を惜しまないのであれば、最初から弁護士に削除依頼を頼むほうが、削除される可能性が高まります。
なぜかというと、1回目の申請がカギを握っているからです。


削除申請が通らなかったということは、Googleやyahoo!側では、そこまでひどいものではないという判断をしたからであるため、再度削除申請を出しても通らない可能性が高いでしょう。
そうであれば、最初から法律問題のプロであり、交渉ノウハウの高い弁護士に依頼したほうがスムーズです。

弁護士の場合、このキーワードがネガティブで困っているといったお悩みを主張するだけではありません。
法律問題として、Googleやyahoo!が提示しているポリシーや規約のどこに反しているのか、法律に抵触する可能性がある場合には、いずれの法律の第何条に違反するかを具体的に明示して、主張・立証してくれます。

削除申請が通りやすいのは、名誉毀損や侮辱、偽計業務妨害罪のいずれかに該当するケースです。
ただし、その程度がかなり高くないと、弁護士による交渉でもなかなか通らないことがあります。

サジェスト対策業者の当社へ相談

削除依頼をしても通りにくいとなると、地道にポジティブキーワードで検索し続ける道しかありませんが、これにはかなりの労力を必要とします。
そのためにアルバイトを雇えば人件費がかさみますし、今いる人材をあてると、ほかの業務に支障が出ます。
地道に作業を続けても、ネガティブキーワードが表示されなくなる保証はなく、一度非表示になったとしても、再び順位が入れ替わるおそれが少なくありません。
地道な作業は、延々と続けていくことが必要です。
そこで、こうした作業や対策を業者に依頼する方法があります。


サジェスト汚染に対応しているサジェスト対策会社というのがあり、ポジティブな別のキーワードを上位に押し上げ、ネガティブキーワードを相対的に押し下げる対策を講じてくれるものです。
自社で地道に作業をするのとは異なり、複数のIPアドレスを用いることで、たくさんのユーザーが希望するキーワードで検索をしたかのようにすることが可能です。
一時的に表示されないようにするだけでなく、非表示の効果が維持できるよう、ネガティブキーワードが再表示されないように押さえ込む対策も実行してくれます。


サジェストは無数に表示されてくるように思えますが、Googleでは最大8つ、yahoo!は最大で10つまでの枠となっているので、ポジティブキーワードを8つから10つ用意して、複数のIPアドレスから検索をしていくことで、ネガティブキーワードを下位へと追いやり、追い出すことが可能です。


Googleであれば、9つ目になればサジェストが表示されなくなり、yahoo!であれば11つ目以降になればサジェストが表示されません。
ただし、ランキングは日々変動するので、すぐに入れ替わるリスクは残っています。
業者によっては、サジェストキーワードの候補群からネガティブキーワードをピンポイントで根本削除できる独自のノウハウを持っているケースもあります。
もっとも、この方法も時間の経過とともに復活するリスクがあるため、継続的にピンポイント削除を行うことや希望するポジティブキーワードがサジェストされるように対策を採っていくことも必要です。

Googleやyahoo!でサジェスト汚染をされた際の対策としては、ポジティブワードを入力して検索し、地道にネガティブキーワードの順位を下げて表示されないようにする方法があります。


労力やコストもかかるので、Googleやyahoo!に直接削除依頼する方法もありますが、申請が通りにくいので、弁護士に依頼したほうが可能性は高まります。
削除依頼が通らず、地道な作業が難しい場合にはサジェスト対策業者に相談しましょう。